主要登場人物覚書

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□カルマ=アルヴァデッド (Kalma=Alvadead)

年齢:18 身長:175cm 体重:62kg

常にローテンションな表情を絶やさない、便利屋を営む眼鏡をかけた犬属の青年

いつも何処か上の空だが、本当は頭脳明晰で器量もよく、冷静な観点を持ち合わす

物事に対して常に客観的視点しか持ち合わせないため、第一印象はあまり良くない

喜怒哀楽が一般人と比べてやや欠けており、やたらとため息をつく癖を持っている

 

酷い酒乱癖で、お酒を飲むと性格が完全に反転し、明るく活発な性格に変貌する

酔ったときのテンションはゼノンを凌ぐものがあり、しかもその時の記憶は残らない

心情状態によって瞳の色が赤、青、黄色に変化するので、感情が読み取りやすい

ゼノンと出会ってからは彼に振り回されてばかりなので、瞳の色は24時間哀の青

 

得意な武器は拳銃、剣も一応扱えるのだが、筋肉痛になるのが嫌なので使わない

才能があるのか、今まで射撃訓練など一度もしたことがないのに腕前はかなり良い

至近距離だろうが遠距離だろうが、たとえ対象が動いていようとも正確に狙撃する

最近は銃も疲れるなどと言い始め、今は愛銃さえも自室で埃をかぶっている始末

 

魔術師人口一割も満たない類稀な闇属性の持ち主だが、別に特別だと思っていない

本人はどちらかというと、日常生活に応用できないので使えない属性だと思っている

使役系統は主に攻魔と封魔、元々闇属性には防魔と因魔が存在しないので使えない

魔術は得意じゃないと言う割には、銃と同じく魔力制御が上手く、成功率も高い

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□ゼノン=レインフォルク (Zenon=Rainfolk)

年齢:18 身長:176cm 体重:66kg

カルマとは対極的に、とてつもない快活でハイテンションな狼と狐属のハーフの青年

持ち前の明るさと行動力で、やる気のないカルマをいつも引っ張り回して遊んでいる

思ったことは口に出し、表情も喜怒哀楽が絶えることはないが、意外と落ち込みやすい

非常に努力家な一面もあり、身体能力が高いのも魔術の扱いが上手いのもその賜物

 

遺伝子の異常により、生まれつき右の瞳が銀色、左の瞳が金色と、それぞれ異なる

ハーフなのだが容姿はどう見ても狼属なので、一目でハーフだと気づく人はいない

自分の素性や過去に関しては頑なに口を閉ざし、何時も曖昧な返答しかしてくれない

血や死体を見ても平然とし、人を攻撃する事に躊躇しないのも関係があるのだろうか

 

主な武器は自身の魔力で刃を精製する魔術刀、あとエンヴェイル式の護符を扱う

水属性を扱うので刀そのものに水の力が付与されており、斬った対象を凍結させる

本当は媒体なしでも刃を創り出す事は可能だが、その辺りは個人的な趣味らしい

刀以外にも苦無や暗器など、暗殺を目的とする武器の扱いにも非常に長けている

 

護符を使うのは、「定訳呪文を覚えるのが面倒くさい」とかいう、かなり適当な理由

彼の持つ八枚の護符は全て特殊な魔術しか定義されておらず、その威力は強大

また、自身の移動速度を飛躍的に向上させる「ギア」という無属呪術能力を持つ

出力度合によって身体への反動が大きくなるため、殆ど第一段階しか使う事がない

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□スルト=ウィンディエル (Sult=Windiel)

年齢:16 身長:166cm 体重:46kg

アクティオスでは名高い魔術師の家系、ウィンディエル家時期当主の猫属の少年

文字通り箱入り息子なため、他人と話す事が苦手で非常に内向的な性格をしている

内心は誰とでも仲良く話したいと思っているが、人見知りが激しいので上手くいかない

だからと言って物事を後ろ向きに考えたりはせず、何があっても前向きにがモットー

 

魔術の才能は歴代当主の中でも最高と謳われているが、本人はそれを嫌っている

地位や名誉にも全く興味ないが、それでも家のためだと運命の上を歩み続けている

朝に弱いので寝起きは非常に機嫌が悪く、からかわれると容赦なく魔術をぶっ放す

誰と話すときでも丁寧な言葉使いだが、そう教育されたからではなく、ただの天然

 

さすが良家の出身と言ったところか、他の三人と違って武器などは所有していない

一応それなりの訓練は受けているのだが、運動神経は皆無に等しいので物凄く下手

武器なんか使えなくても魔術で何とかなると豪語しているので、特に問題はない

アゼルを除いて、一般人に見える二人が物騒な物を持ち歩くのが変な気もするが

 

護身術は魔術に頼りきりだが、潜在魔力が高いので簡単には枯渇状態にならない

風の属性を持ち、空間移動や飛行といった難易度の高い術も容易に使いこなす

ただ体重が軽いため、風力の強い術を使用して自分自身が吹き飛ぶ事もしばしば

さらに高所恐怖症のため、どうにも風属性とは相性が良くないなと日々思っている

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□アゼル=セトレーヴァス (Azell=Stlaevath)

年齢:24 身長:189cm 体重:97kg

何時も無口で無表情、何もかも見透かすような深紅の瞳を持つ虎属の男、怖面

自分から話す事は滅多にない上物言いもぶっきらぼうだが、実は意外に心配性な人

落ち着いた雰囲気のせいか、実年齢より年上に見られる事が多いのを気にしている

ちなみに彼に向かって「オッサン」と呼ぶと、そこでは雲がなくとも何故か赤い雨が降る

 

闇世界を縄張りにする者の間ではその名が知れ渡っているが、詳細は全て不明

仕事の関係上、ゼノンの正体も一応知っているのだが、あえて知らないフリでいる

中毒と言っても過言ではないほどの甘党で、持ち金の殆どは糖分摂取に消滅する

甘味類は文化の極みだと断言している辺り、ある意味かなりの変人と言えるだろう

 

身の丈ほどある大剣は、形状を自由に変化させるレアメタル製で様々な武器になる

状況に応じて使い分けるのが本来の使い方だが、大剣のまま使うのはただの気分

見た目よりさほど重くはなく、大体60kg程度だが、それでも重い事に変わりはない

変化させた物体によって重さが変化するのも、特殊金属製だからこその能力

 

魔術はカルマと正反対の光属性を行使し、攻魔などの四系統をそつなくこなす

しかし、あまり潜在魔力が高くないため、魔術は補助的な役割としてしか使わない

というより、魔術自体にそれ程興味がないため、自ら術を覚えようとしていない

カルマ同様、希少な属性を使役できる事に関心はなく、世の魔術師に疎まれている

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□リース=フレイマティオ (Rirth=Flamatio)

年齢:17 身長:165cm 体重:??kg

最初にクソがついてしまうほど真面目で、正義感に満ち溢れている人間の女子高生

世界に蔓延る悪しき魂「ファントム」の滅却を専業とする、駆魔師の血を引いている

思い込みが激しく融通が利かないため、一度勘違いされると誤解を解くのに苦労する

それなりに女の子らしい一面もあるが、お目にかかることは滅多にないと思われる

 

闇を使う者は滅却の対象という身勝手な正義を掲げ、カルマを日々追い回している

敵視している割には、彼らの揉め事に首を突っ込みたがり、自主的に手伝ったりする

彼女曰く、手伝っているのはカルマの力を分析するためらしいが、よくわからない

視力は常人と比べて遥かに良い(両目2.5)のだが、意味もなく伊達眼鏡をかけている

 

護身用の武器は女子高生のくせにトンファー、しかもお世辞を言えないほど下手糞

漫画のようにクルクル回せると思い込んでおり、よくすっぽ抜けて誰かに当てている

本来ならば駆魔師は専用の剣を使うのだが、見習いなので彼女は持っていない

持っていないというより、彼女の危険性を考慮して母親が与えていないだけなのだが

 

一般的見解では炎属性は攻魔に優れるというが、彼女は封魔や因魔が得意分野

当然ながら攻魔も使用できるが、異常に命中率が低いため、魔力の無駄遣いとなる

以前命中率を補うための訓練で、放った火球が自宅に命中し全焼する事件もあった

潜在魔力は一般人と同等だが、魔力の消費が極端に少ないため連続使用が可能

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□クルム=フロスヴェイザ (Crum=Frosveiza)

年齢:17 身長:173cm 体重:60kg

仮面のような不思議な笑みと本心を読みとれない瞳を持った、銀毛の狐属の青年

物腰は柔らかく言動も優しいが、何処となく他人を毛嫌いしているような印象を受ける

他人に近づくのを得意とし、同情や虚偽を巧みに操り、精巧な人形へと仕立て上げる

その心は常に復讐心で煮え滾っており、目的完遂のためにはどんな犠牲も厭わない

 

彼もまたアゼル同様闇に生きる者であり、関わると死ぬ事から死神と称されている

常に隠している右の瞳は金色、左の瞳は銀色と、ゼノンと似て非なる特徴を持つ

本人はこの身体的な特徴を非常に嫌っているため、決して見せようとはしない

生きる事に対して異常なまでに固執しているのは、やはり過去が関係しているのか

 

使用武器は主に苦無、エンヴェイル式の護符と組み合わせ多種多様な戦術を使う

一撃で仕留める時もあれば、じわじわと嬲り殺す時もあり、その日の気分でまちまち

他人に対する思いやりがないだけあって攻撃は容赦せず、迷いなどの躊躇いもない

ただ基本的には自ら戦闘する事はあまり無いため、実力の方は定かではない

 

魔術の属性は水属性、魔術に対する理解力が高く、四系統を軽々と使いこなす

手持ちの護符の枚数は全部で八枚、定義されているのは全てオリジナルの魔術

通常魔術を行使する際必要なのは魔力や熱量だが、彼は人の生命力を使用する

多くの生命力を吸収する事によって威力を高めるが、当然代償となった者は死ぬ

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