元ネタ:フラー教授の憂鬱 もしワグナス先生が配属されたばかりの新米教師だったら 1章:新米体育教師ワグナス ひとでが足りない・・・という単純な理由から、ワグナスはアズライトの竜学校へ配属される。 その抜群の運動神経で体育教師の担当を受け持つ事になった。 妻のダンターグも同じ学校ということで、夫婦揃っての出勤。 体育の授業以外でも、担任を持つことになったのだが、そこには同学年内の肥満竜ベスト3ともいえるコープ・リガウ・オーエンがいるのだった。 彼らのダイエットに一役買うためにも、ワグナスは彼らと積極的に昼食を摂って、少しでも彼らの余分な取り分を食べ続けた。 そんなこんなで、(公式より控えめに)約1・5tだったワグナスは500kgも太ってしまう。 その後、新しい竜学生活にも慣れ、体重増加も落ち着いてきた・・・と思ったら、家庭訪問できついイベントが待っていた。 「お茶を飲んでいきませんか?」と言われてお茶と軽い菓子を出される事は珍しくないが、ここルーナでは先生に対してのもてなしが凄かった。 訪問後、そのまま夕食に招待されるのは珍しくない。マージ家ではその後やまほどのおやつや果物、サンドイッチを手土産に渡されたり、オーエン宅を訪問した時は山ほどのご馳走と、逆に萎縮してしまうほど豪華な土産(すべて高級菓子や肉類)を貰って、それらを短期間で全部食べる羽目になってしまった。 結局、再び体重増加が進み2・5tになるのは時間の問題であった。 2章:探してるサイズは何ですか? 「う、このジャージも入らない・・・;」 短期間で激太りしたワグナスは(本当は元から着ないけど)ジャージのチャックやベルトが完全に閉まらなくなっていた。 焦るワグナスはなんとかカロリー消費を増やそうと、いつも以上に体育の時間はりきってしまう。 どんどんとたまる疲労。 疲労がたまったせいか、監督不行き届きではないが、オーエンやリガウが不注意で大型の運動器械を倒してしまい、身代わりにワグナスが怪我をしてしまう。 全治1ヶ月程度だったが、コープ・リガウ・オーエンの見舞い食料攻撃により、大幅な体重増加をしてしまう。 しかも筋力は一気に衰えてしまい、復帰後もかなり運動量が減ってしまった。 そのせいで更に肥え太る体・・・そして立派になるお腹。 すでに体重は3tを超えていた。 3章 球舞競走巨躯〜きゅうぶきょうそうきょく〜 リガウ達から“あちこち走ったり、とにかくきつくて辛い1週間のサバイバル競技”と聞いて激しいスポーツ大会と勘違いしてしまった、ワグナスは大食い大会に参加してしまう。 辞退しようと考えたが、勝負ごとから逃げ出すのはなんだか嫌だった。 結局、参加。そして巨大なお腹によって並々ならぬ胃の許容量を誇っており、なおかつ逞しい四肢で食べ過ぎた後でも自由に動ける体が良かったのか、結局優勝してしまう。 終了後には、結局体重が4tの大台になっていた・・・。 4章 ワグナス先生の爽快 ベッドから起き伏しするのにも苦戦するようになってしまった巨腹肥満竜のワグナス。 すっかり筋肉は取り戻したが、体型は戻らなかった。というか更にウェストが増えてしまった。 ダイエットしなくては! そう強く決意したワグナスは本気になった。 放課後も肥満トリオの生徒と一緒にダイエットメニューをこなし。 妻が用意する過剰な晩御飯も腹八分。 間食はもちろんせず、我慢ガマン。 そして、とうとうワグナスは元の体型に戻ったのである。 ダイエットは、終わったし、今日からはまた普段の食事と運動量にしよう。 ワグナスはそう呟きつつ、生徒たちの待つ体育館に向かっていった。その背中は、なんだか少しだけ丸く見えた。 end