ペンドラーは拘束状態のままもがき続けていた。 しかし、一向に拘束具が外れないどころか、ますます締め付けが強くなっていく。 仰向けに、というよりむしろ逆えびぞりの状態で台に固定されているペンドラーは太いホースをガッシリ外れないようにマズルに取り付けられ、そして大量の栄養食品を流し込まされていた。 ゴブゴブ、ゴプゥッ・・・。 音を立てて喉がポンプのように脈打つ。数回繰り返されると、腹が膨れる。 すでに2時間はクラッシュゼリーみたいな食品を与えられている。固定ベルトは胴体は何も縛っていないせいで、腹部の膨張が余計に際立っていた。 しかし不自然に腹だけがパンパンになるのではなく、短時間での吸収効果もあるゼリー状食品のせいでペンドラーは全体的に太りだしていた。 足はむちむちと肉付きがよくなり、ほんの少し新品のボールみたいなてかり具合が生まれ始めている。 体重はこの時点で、もう5倍ちかい。つまり、1tを突破。 だが、肥育させる為のホースから流れてくるゼリーの量はむしろ増えていた。 翌日も、その次も、どんどん量が増えていく。・・・そればかりか、1本のホースでは送りきれなくなったのか、“もう1本”が口元の装置に取り付けられて2倍の量が一気にペンドラーを苦しめた。 「ーーー!? っ、っ・。。。!!!!」 口が閉じられているせいで、泣くことも出来ない。ぶくっ、むくぅ!! 目に見えて膨張するペンドラーの体は限界しらずのようだ。否、むしろ彼に与えられる薬がペンドラーの体質まで変化させているのだろう。 1週間が経過ーーー その頃には、ペンドラーは“5本ものホース”が連結されて彼の口元につっこまれ、尋常ではない量のスライム系のゼリー飲料を与えていた。 すでに部屋を埋め尽くすほど、風船みたいに膨れ上がっているペンドラーはぽろぽろと涙を流しながらも、一切の抵抗が不可能になっていた。むっちむちの足はそれ以上にパンパンになったお腹に完全においやられていた。 かなり伸びきった拘束ベルトはギチギチと音を立てて破れる寸前・・・・ そう思うのも束の間、バチィン!と音を立てて限界まで引き伸ばされていたベルトは完全に息絶えて屍となった。 それが更なる段階上昇の要だったのかはわからないが、ホースは更に追加され8本となる! そして巨大なマジックハンドがどこからともなくあらわれ、腹を撫でまわしたり、強く揉んだりして胃のスペースを無理やり確保させた。 スタート時の8倍の水攻めならぬゼリー攻め?をされるペンドラーはまたたくまに太り膨れ、普通の者なら想像しがたいレベルの超巨大なメタボラーへ進化してしまった。 ウエストは2,30メートル・・・もっとあるのかわからないが、とにかく天井にまで到達して、それでも膨張は止まらないで、壁も床も天井も、全方向に体が密接するまでパンパンに太ったペンドラーは、それでも・・・それでも止まらなかった!! ミシィ!ギシ、ググ、ギュウウ、ギギギギ!!! 限界を知らない状態のペンドラーよりも先に建物が悲鳴をあげ始めた。 窓は変形しきる前に割れ、壁や天井には亀裂が走り、床は陥没しそうな勢いでメリメリと沈みそうになる。 そして、そこからわずか10分程度たったかどうか・・・・ ドガァアアン!!と音を立ててペンドラーの巨体と凄まじいbig bellyが建物を完全に破壊しつくした。 だというのに、まだゼリーは止まらない!どこから供給が来ているのか、気がつけばペンドラーを太らせる為のホースは”10本”に増えており、山のように彼の体を巨大化させていくーーーーー!! その後、ペンドラーは無事に助かりました。途方も無い巨体のまま、途方に暮れながら今後どうやってダイエットしようか考えているそうな。