□■□■□■ ポケットボールモンスターズ 神々の思惑編 注意。実際の設定とは大きく異なります。      ディアルガ:腹黒い。たぶんもう闇に染まってる パルキア:馬鹿。いつもの事。 ギラティナ:この中で唯一の純粋。良い子。 □■□■□■ 神と呼ばれしポケモンがいる。 ディアルガとパルキア、そしてギラティナだ(+その他諸々 映画の主役、そしてプラチナのパッケージとなって、人気がうなぎのぼりなギラティナに嫉妬する2匹がいた。 時を司る奴と、空間を操る設定など忘れられた地味な奴である。 ディアルガ「正直ギラティナについてどう思う?」 パルキア「やってられねぇよな。新参者のくせして、フォルム別まで用意してもらってよ。」 ディア「あいつの人気落とす方法ないものか・・・」 パル「うー・・・む。何も思いつかんな」 ディア「役に立たない奴だ。ふむ、だが私とお前が協力すればあいつの人気を落とせるかもしれん。」 パル「その方法は…?」 ディア「あいつは私たち3神の中で唯一くびれがないメタボ予備軍だ。 太らせてやればルギア先輩のように、ピザモン扱いされて一般人からの支持率は低下するはず。」 パル「おお、なるほど!確かにルギア先輩はたまに洞窟の入り口に腹つかえるしな。 だが、太らせるといってもどうやるんだ?」 ディア「まずはだな・・・」 るぎゃ「で。誰が伝説のメタボ腹の持ち主、ピザモンマスターだって・・・?」 パル「誰もそこまでは言ってないつーか・・・ヤベェ、先輩いたのかよ?!!」 ディア「詳しくは反転世界の途中で言おう。逃げるぞ!」 ◆◇◆◇ そしてギラさんの実家・反転世界 ギラティナ「あ、いらっしゃいー」 せっせと反転世界を掃除してまわる頑張り屋のオリジンギラティナ。 ギラ「遊びに来てくれたんだー、嬉しいな。 基本的にいつも独りだから来てくれたら歓迎するよ」 心のそこから嬉しいらしく尻尾が若干ゆれている。 ディア「歓迎ありがとう。 それはさておき、お土産があるんだ。ポロックとポフィンときのみとポケモンフーズとポケモンフーズとポケモンフーズと…」 ギラ「うわ、凄い。こんなに貰っていいの?」 ディア「もちろんさぁ☆。あぁ、以前お前の住処を汚した時の償いのつもりだよ。」 パル「ジャンジャン食ってくれ!」 ギラ「ありがとう。モクモク・・・あれ、2匹は食べないのか?」 ディア「私たちは先ほど食べ終えたばかりでね。すまないが、今はお腹いっぱいなのだよ。 あぁ、ちなみにこの食べ物は消費期限があと数時間だから急いで食べてくれると嬉しい。」 ギラ「Σえっ、そうなの?わかった、早く食べなきゃ!」 ディア「だいたい200キロはあるが。なに、君の体重は700キロ以上なんだし余裕のはずさ。」 ギラ「そんなにくれるんだ…、ちょっと多い気もするけど折角貰ったものだから全部食べるよ」 それから1時間後・・・ ギラ「うぇぷっ、お腹いっぱいだぁ」 ツチノコボディのギラティナのお腹はパンパンに膨れ、まさに先ほど話をしていたルギアのようになってしまっていた。 ディア「…では手はず通りにな。」 小声で、ディアルガがパルキアに作戦の実行する旨を伝える。 パル「お疲れさん。お腹ぱんぱんに張って苦しいだろうからお前の腹回りの空間を圧縮してやるぜ」 パルパルー! と馬鹿っぽい鳴き声とともに、パルキアが力を発動する。 するとぽっこりと膨れていたはずのギラティナのお腹がみるみる縮まり、 あっという間に元のウェストサイズになった。 「おー?」 「次は私の番か。さて」 ディアルガは突然グギュグバァ!と奇声を発しながらギラティナの時間を巻き戻した。 ギラ「ん・・・あれ?2匹とも遊びに来てくれたの!」 ギラティナの記憶ごと時間を戻したせいで、可哀想にギラティナは先ほどまでのやり取りを忘れてしまった。 あとはさっきのをやり直すだけだ。 案の定ギラティナは、少し違和感を覚えたようだが同じ行動を繰り返し見事に完食。 再びぽっこりお腹になり苦しそうにしていた。 ディア(・・・くく、計画通り! 食べ物はジラーチに前金を払っておいたから転送能力でいつでも持ってこれる。 そして自分が食べ過ぎたことを私の能力で記憶から消し、バカキアの奴の能力で膨れた腹もごまかす。 これを繰り返し、一定以上食わせたら元に戻し太らせてやる!) 空間を圧縮しただけでは、体の重みで違和感に気がつく。 しかし重力が不規則で不安定な反転世界では、その事になかなか気づけないという点もあるのだった。 それからディアルガ達は何時間も何時間も、 ギラティナにこれでもかというくらいのポケモンフーズを与え、彼らが飽き始めるまで続いた。 ディア「そろそろ頃合だな。少しずつ記憶を戻してやるか。 ・・・・しかしギラティナ、ちょっとばかり食べすぎじゃないか?」 ニヤニヤしながらディアルガが時間を元に戻していく。 そして、パルキアの方も同様に圧縮していた空間(胴回り)を解放する。 ギア「あ、れ?そういえ、ば、なんでこんなに食べちゃったんだ・・ろ・・・・ぐ、うっぷ・・!」 ぷくぅ〜、と風船のようにルギアみたいになった腹が膨張し、みるみるうちに2倍、3倍と大きくなる。 ギラ「は、あ、ぐるし・・・うぅ、げふぅ!」 苦しみだし、浮遊する大地に横たわるギラティナ。 仰向けになり膨れ続けるギラティナを、ディアルガは黒い顔で見つめる。 パル「しかし、どんくらい食わせたんだろうな。 カビゴンみたいな腹がパンパンじゃねーか・・・って、は、は、ハクシュン!」 と、パルキアが何故かくしゃみをすると、思わず抑えていた空間を全て元に戻してしまった。 その直後 ボン! とまるで爆発が起こったみたいに、ギラティナのお腹が一気に膨れ上がってしまう。ルギア先輩など比較にならない。 丸々と膨れ太ってしまったギラティナ。 ギラ「な、なんだなんだ?!と、飛べない・・・うぐっぷ!」 バタバタと羽?を動かすギラティナだが、 完全に風船のように丸まった彼は、もはや満足に動くことすらできなくなったようだ。 ディア「・・・・・勝った!これで、私が人気第一位となり新世界の神となれる!」 そして、邪悪な笑みを浮かべながらパルキアの方を向く。 ディア「さぁお前も、海底に引きこもったせいでメタボ爆弾と呼ばれるまでに太ったルギア先輩と同じ運命を辿るが良い!」 パル「な、なんだと・・・うぐ!?」 なんと今度はパルキアの体がぐんぐんと大きくなり…いや、太り始めた ディア「私はお前の「記憶」と「体」の時間も巻き戻し調整していたのだ。 毎回食事に誘い、徐々に太らせていたがやはり馬鹿な貴様は気づいていなかったようだな!」 パル「ば、馬鹿な・・ふ、ふぅ、ふぅ・・・体が、おもい・・・!」 ギラティナに負けないくらいに、パルキアのお腹が、腕が、足が太くなっていく。 彼も徐々に降下していき、丸々としたギラティナの隣に落ちる。 ディア「神はわたしだけで十分。ふふふ、それにしてもぶくぶくと肥えおって、無様な連中だ。」 パル「く、くく、ふぅふぅ、それはテメェもだよディアルガ!」 でっぷり膨れた腹を揺らしながらも、パルキアが最後の抵抗をする。 ディア「なに?・・・ば、馬鹿な、私の体が太くなっていくだと・・・!」 パル「お前も俺と一緒に食事をしていたんだから当然だ! そして、ギラティナにしていたようにお前の体を圧縮していたんだよ!」 ディア「く、こんな事が・・・完璧な、計画が!」 徐々に体が重くなるディアルガもとうとう浮遊する大地に落ちてしまう。 腹が地面につくぐらい太ったディアルガ、そしてパルキアとギラティナの3匹は暫く無言の時間を共にすごした。 ギラ「な。なんでこんな事に・・・?」 ディア「なんにせよ・・・とりあえず、ダイエット」 パル「・・・だな」 これが愚か者達の末路であった。ギラティナはどう考えても被害者なのだが仲間はずれにされないだけよしとしよう。 完 るぎゃ「・・・・・これで、仲間が増えたか。」 胴体に不自然なふくらみを持った者が空を羽ばたいている ニヤリと笑う幻の影が、反転世界を見下ろしていた。 ///////////